本物そっくりのログイン画面の見分け方|見た目では分からないから、入口で決める
「いつもの銀行の画面だと思って、パスワードを入れかけたの。でも、なんだか少し変な気がして」
その「少し変」に気づけたのは、すごいことですよ。
でも、ちょっと想像してみてください。
見分けようと、画面をじっと見くらべなくてもいい。銀行は、いつものアプリから。カードは、ブックマークから。入口が決まっているから、どんなにそっくりな画面が来ても、もう迷わない。
にせのログイン画面は、見た目では本物と区別がつかないほど、よくできています。だから、「見分ける」より「どこから入るか」を決めておくのが、いちばんの守りなんです。
- 見た目で見分けるのが、むずかしい理由が分かる
- どこから入れば安心かが分かる
- うっかり入れてしまったときに、すぐすることが分かる
入口さえ決めておけば、そっくりな画面が来ても、こわくなくなりますよ。
✅ 先に結論
にせのログイン画面は、見た目だけでは見分けられません。ログインは、メールやSMS(エスエムエス)のリンクからではなく、いつもの公式のアプリか、ブックマークから。カギのマークは、本物のしるしではありません。うっかり入れてしまったら、カードや通帳に書いてある番号に、すぐ連絡しましょう。
わたしの場合
わたしは、にせのログイン画面までたどりついたことは、まだありません。
でも、メールやSNS(エスエヌエス)で「これは詐欺だな」と思うものは、本当にたくさん見てきました。それだけ、身近にあるものなんです。
見た目では、ほとんど分からない
にせのログイン画面は、本物の会社のロゴや色、文字の形まで、そっくりにまねて作られています。

フィッシング対策協議会も、本物と同じ見た目のサイトは、見た目だけで見分けるのはむずかしいと注意をよびかけているんです。
だから、「よく見れば分かる」と思わなくて大丈夫。見分けるのではなく、そもそも、にせの画面に行かないようにしましょう。
ログインは、決まった入口から
いちばんの守りは、ログインする入口を決めておくことです。

✅ アプリがあるなら……
いつも使っている公式のアプリを開いて、そこからログイン
✅ サイトで使うなら……
一度、本物のサイトを開いたときにブックマークしておき、次からはそこから
✅ メールやSMSで「ログインして」と来たら……
リンクは押さずに、上のどちらかから入って確かめる
大事なお知らせは、公式のアプリやサイトでも確かめられることがほとんどです。分からなければ、公式の窓口に聞けば大丈夫ですよ。
アドレスも、ちらっと見てみる
画面のいちばん上には、そのページのアドレス(URL(ユーアールエル))が出ています。
にせのサイトは、本物とよく似たアドレスを使います。たとえば、英語の「o(オー)」を数字の「0(ゼロ)」に、大文字の「I(アイ)」を小文字の「l(エル)」にかえる、といった具合です。ぱっと見では、まず気づけません。
それに、スマホの小さな画面では、アドレスがぜんぶ表示されないこともあります。
アドレスは「おかしいと気づけたらラッキー」くらいに考えて、やっぱり入口を決めておくほうが確かなんです。
⚠️ 注意
アドレスの横のカギのマークは、通信が守られているというしるしです。本物のサイトだというしるしではありません。にせのサイトにも、カギのマークがついていることがあります。
こんなことを聞かれたら、立ち止まる
にせの画面は、ログインのあとに、いろいろな情報を続けて入れさせようとします。
ログインしただけなのに、カードの番号や暗証番号まで続けて聞かれたら、入れる手をいったん止めてくださいね。たとえばJCB(ジェーシービー)は、ネットのお買い物でカードの暗証番号を聞かれることはない、とはっきり書いています。
最近は、入れた番号を、その場ですぐ本物のサイトに使ってしまう手口もあります。にせの画面にSMSで届いた番号を入れると、その場で使われて、守りにならないんです。
スマホにも、守ってくれる機能がある
スマホやアプリにも、にせのサイトから守ってくれる機能があります。
iPhone(アイフォーン)のSafari(サファリ)には、「詐欺Webサイトの警告」という設定があります。「設定」→「アプリ」→「Safari」(iOS(アイオーエス) 17までは「設定」→「Safari」)で、オンになっているか確かめておくと安心です。
Chrome(クローム)も、あやしいサイトを開こうとすると、「偽のサイトにアクセスしようとしています」などの警告を出してくれることがあります。
それから、パスキーやパスワード管理のアプリ。パスキーは、登録した本物のサイトでしか使えません。1Password(ワンパスワード)のようなアプリも、保存したアドレスとちがうサイトでは、パスワードを入れてくれません。いつもは出てくる候補が、出てこない。それも、立ち止まるきっかけになりますよ。
うっかり入れてしまったら
もし入れてしまっても、すぐに動けば、被害を小さくできます。
カードの番号を入れてしまったら、カードの裏に書いてある番号のカード会社へ。銀行の情報なら、通帳やキャッシュカード、公式のサイトにある銀行の窓口へ。どちらも、届いたメッセージに書いてある番号ではなく、自分で確かめた番号にかけてくださいね。
パスワードを入れてしまったら、公式のアプリやサイトから入って、すぐに変えます。同じパスワードをほかでも使っていたら、そちらも。
どこに相談したらいいか迷ったら、警察の相談専用の電話「#9110」や、消費者ホットライン「188」に聞いてもらえます。お金が引き出されているなど、いま被害が進んでいるときは、110番へ。
まとめ
もう一度、結論です。
にせのログイン画面は、見た目だけでは見分けられません。ログインは、メールやSMSのリンクからではなく、いつもの公式のアプリか、ブックマークから。カギのマークは、本物のしるしではありません。うっかり入れてしまったら、カードや通帳に書いてある番号に、すぐ連絡しましょう。
見分けようとがんばるより、入口を決めておく。それだけで、どんなにそっくりな画面が来ても、落ち着いていられますよ。
次のステップ
にせのサイトでは使えない、パスキーのしくみもあわせてどうぞ。
👉 「パスキー」ってなに?|パスワードを入れずに、顔や指でログインするしくみ

