「お荷物をお届けに…」のSMSは押さない|宅配や銀行のふりをした詐欺の見分け方
夕方、台所に立っていたら、スマホが「ピロン」と鳴りました。
「お荷物をお届けにあがりましたが、不在のため持ち帰りました。こちらからご確認ください」
あら、何か頼んでいたかしら。通販で買ったものかもしれないし、娘が何か送ってくれたのかもしれない。つい、青い文字のところを押したくなりますよね。
でも、ちょっと待ってくださいね。こうしたメッセージの中には、宅配や銀行のふりをした詐欺がまじっているんです。
実は、見分け方はむずかしくありません。
- 文の中のリンク(青い文字)は押さない
- 気になったら、自分で開いたアプリや、手もとの不在票で確かめる
- あやしいと思ったら、そのまま消してしまっていい
これだけ覚えておけば、ピロンと鳴るたびにドキッとしなくてすみますよ。
✅ 先に結論
宅配や銀行を名のるSMSが届いても、文の中のリンクは押さないでください。気になるときは、自分で開いたアプリや不在票で確かめれば大丈夫です。
SMSって、どんなもの?

SMS(ショートメッセージ)は、電話番号だけで届く短いメッセージのことです。
iPhoneなら「メッセージ」、Androidなら「メッセージ」や「+メッセージ」というアプリに届きます。LINEやメールとは、別のところなんですね。
電話番号さえ分かれば送れてしまうので、知らない相手からも、いきなり届くんです。あなたの番号が知られてしまった、というわけではなく、でたらめな番号にまとめて送っていることも多いんですよ。
よく届くのは、こんな文です
詐欺のSMSは、だれにでも心当たりがありそうな話のふりをしてきます。
- 宅配:「お荷物をお届けしましたが、不在のため持ち帰りました」
- 銀行・カード:「お客さまの口座に不正な利用がありました。確認してください」
- スマホ会社:「ご利用料金が未払いです」「ポイントの期限が近づいています」
- 電気・ガス:「料金のお支払いが確認できません。電気が止まります」
どれも、本物の会社の名前を使っているのがやっかいなところです。名前が知っている会社でも、それだけで安心はできないんですね。
見分けるところは、3つだけ

届いたSMSに、こんなところがあったら、いったん手を止めましょう。
1. 急がせてくる
「本日中に」「いますぐ」「止まります」。あわてさせて、考えるひまをなくそうとしているんです。
2. 押させようとするリンクがある
「こちらから確認」の青い文字。押すと、本物そっくりの、にせのホームページにつながることがあります。
3. 暗証番号やカードの番号を聞いてくる
暗証番号やパスワードを、SMSのリンクの先で入れさせようとする。ここまで来たら、ほぼまちがいなく詐欺だと思ってくださいね。
💡 ポイント
本物か、にせものか、SMSだけで見分けようとしなくて大丈夫です。リンクは押さずに、自分で開いたほうで確かめる。これがいちばん確かなんですよ。
気になるときは、「自分で開いたほう」で確かめる

「でも、ほんとうに荷物が届いていたら困るわ」。そう思いますよね。
そんなときは、SMSのリンクは使わずに、別の道から確かめましょう。
- 宅配なら、ポストの不在票や、ふだん使っている宅配のアプリを見る
- 銀行やカードなら、通帳やカードの裏に書いてある電話番号にかける
- スマホ会社なら、いつも使っている会社のアプリを自分で開いて見る
SMSに書いてある電話番号やリンクではなく、あなたが前から知っている入口から入る。それだけで、にせものにつながる心配はぐっと減るんです。
もし、押してしまったら
だれでも、うっかり押してしまうことはあります。あわてなくて大丈夫ですよ。
何も入れずに閉じたときは、まずはそのページを閉じれば、たいていそれで心配ありません。そのあと、スマホに見慣れないアプリが入っていないかだけ、見ておいてくださいね。
暗証番号やカードの番号を入れてしまったときは、急いで次のことをしましょう。
- カードや銀行の、カードの裏や通帳に書いてある番号に電話して、止めてもらう
- 入れてしまったパスワードを、新しいものに変える
- 困ったら、消費者ホットライン「188」や、警察の相談窓口「#9110」に相談する
⚠️ 注意
「アプリを入れてください」と出ても、入れないでください。SMSのリンクから入れるアプリは、スマホの中をのぞいたり、勝手にSMSを送ったりするものがあります。
あやしいSMSを、届きにくくする
スマホには、知らない相手からのSMSを分けてくれる設定があるんです。
iPhone
「設定」→「アプリ」→「メッセージ」と進み、「不明な差出人をスクリーニング」をオンにします。電話帳に入っていない人からのSMSが、別の場所に分けられるようになりますよ。消えるわけではないので、大事なものもあとで見られます。
Android
「メッセージ」アプリの右上の自分のマーク(または「︙」)→「設定」と進み、「迷惑メッセージ対策」をオンにします。
スマホ会社によっては、あやしいSMSを止めてくれるサービスもあるんですよ。契約している会社のアプリやホームページで、「迷惑SMS」と探してみてくださいね。
詐欺対策のアプリを入れると、「迷惑メッセージをフィルタ」という項目がふえることもあります。アプリのことは、別の記事でくわしくご紹介しますね。
💡 ポイント
設定の名前や場所は、アップデートや機種で変わることがあります。見つからないときは、似た名前のところを探してみてくださいね。
まとめ
もう一度、結論です。
宅配や銀行を名のるSMSが届いても、文の中のリンクは押さないでください。気になるときは、自分で開いたアプリや不在票で確かめれば大丈夫です。
- SMSは、電話番号だけで届く。知らない相手からも来る
- 「急がせる」「リンクがある」「暗証番号を聞く」は、手を止める合図
- 確かめるときは、自分で開いたほうから
- 番号を入れてしまったら、すぐにカード会社や銀行へ
⚠️ 注意
詐欺のやり方や、スマホ・電話のしくみは変わることがあります。この記事をうのみにせず、念のため確かめてから行ってください。
「押さずに、消す」。それができるあなたは、もう詐欺の入口に立たずにすみます。ピロンと鳴っても、落ち着いてお茶を一口。そんな毎日が戻ってきますよ。
次のステップ
画面に「ウイルスに感染しました」と出てきたときのことも、知っておくと安心です。
👉 「ウイルスに感染しました」と出たら|電話はかけずに画面を閉じれば大丈夫

