そのQRコード、読む前にひと呼吸|QRコードを使った詐欺の手口と守り方
「メールにQR(キューアール)コードがついていて、『確認はこちら』って。カメラで読んだら、カードの番号を入れる画面が出てきたの」
QRコードは、カメラを向けるだけで開ける便利なもの。だからこそ、つい、さっと読みたくなりますよね。
でも、ちょっと想像してみてください。
QRコードを見かけたら、ひと呼吸。「これは、どこから来たQRコードかしら」と考えてから、カメラを向ける。おかしなものは読まずに、いつものアプリから確かめる。それだけで、だまされる入口が、ぐっとせまくなる。
QRコードは、読む前に「どこから来たか」を考えるだけで、守れることがたくさんあります。
- QRコードを使った詐欺の、主な手口が分かる
- 読む前と、読んだあとに気をつけることが分かる
- 「返金します」のQRコードの、本当の意味が分かる
QRコードを、こわがらずに、正しく使えるようになりますよ。
✅ 先に結論
QRコードは、読み取るまで、どこにつながるか目で見て分かりません。メールやSMS(エスエムエス)についてきたQRコードは読まずに、いつもの公式のアプリやブックマークから確かめます。お店のQRコードは、上からシールが貼られていないか見てから。読んだあとにパスワードやカード番号、送金の金額を求められたら、そこでやめましょう。「QRコードで返金します」と言われたら、詐欺を疑ってください。
わたしの場合
わたしは、まだQRコードの詐欺に出会ったことはありません。でも、ふだんから気をつけています。
最近は、駐車場の支払いでも、QRコードを見かけるようになりました。便利そうですが、少し不安にも感じています。
QRコードは、読むまで行き先が見えない
QRコードを使った詐欺は、「QR」と「フィッシング」を合わせて、「クイッシング」とも呼ばれています。IPA(アイピーエー・情報処理推進機構)も、最近見られる手口のひとつとして、注意をよびかけています。
なぜ、QRコードがねらわれるのでしょう。
それは、QRコードは、読み取るまで、どこにつながるか目で見て分からないからです。リンクの文字なら、あやしい文字に気づけることもあります。でも、白と黒の四角の模様からは、何も読み取れないんです。
よくある手口は、3つ
1. メールについてくるQRコード
「カードが不正に使われたおそれがあります」「お支払いが確認できません」。そんなメールに、QRコードがついてくるんです。読み取ると、本物そっくりのにせのサイトが開き、パスワードやカードの番号を入れさせようとするんです。
フィッシング対策協議会は、QRコードが出てくるメールは、詐欺の可能性が高い、と注意しています。
2. 本物の上に貼られた、にせのシール
お店の支払いのQRコードや、広告のQRコードの上から、にせのQRコードのシールが貼られていることも。警視庁は、フードコートで本物の上ににせのシールを貼り、カードの情報をぬすむ手口を紹介しています。電車の中の大学の広告に、勝手にQRコードのシールが貼られていた例もありました。
3. 「返金します」と送られてくるQRコード
ネットで買い物をしたあとに、「品切れなので、スマホ決済で返金します」と言われて、QRコードが送られてきます。言われたとおりに読み取って数字を入れると、返金ではなく、こちらからお金を送ってしまうんです。
国民生活センターには、「99980と入れると返金される」と言われて入れたら、9万9,980円を送ってしまった、という相談が寄せられています。自分で操作して送っているので、補償を受けられないことも多いそうです。
⚠️ 注意
決済アプリでの「返金」と言って、QRコードを読ませたり、金額を入れさせたりする話は、詐欺の可能性が高いと、警視庁も注意しています。金額を入れる画面が出たら、そこでやめましょう。
読む前に、ひと呼吸
QRコードを読む前に、こんなことを考えてみてください。
- メールやSMSについてきたQRコードは、読まない。気になるお知らせは、いつもの公式のアプリや、ブックマークしてあるサイトから確かめます
- お店や広告のQRコードは、読む前にさわってみる。上からシールが貼られていないか、指で確かめます。見ただけでは分からないこともあるので、あやしければ、お店の人に聞いてみてくださいね
- 知らない人から送られてきたQRコードは、読まない
読んだあとに、ここを見る
それでも読んでしまったときは、開いた画面をよく見てください。
- パスワードや、カードの番号を入れる画面が出てきたら、入れずに閉じる
- スマホ決済の、お金を送る画面が開いたら、何もせずに閉じる
- 金額を入れるように言われたら、そこでやめる
もし入れてしまったら、カードの裏に書いてある番号や、使っている決済の会社に、すぐ連絡しましょう。
💡 ポイント
QRコードそのものが悪いわけではありません。気をつけたいのは、メールやSMSで送られてきたQRコードと、あとから上に貼られたように見えるQRコードなんです。
📱 お使いのスマホによってちがいます
QRコードを読んだあとの画面の出方は、機種やカメラのアプリによってちがいます。iPhone(アイフォーン)は画面の下に、Pixel(ピクセル)は吹き出しやリンクが出て、それを押すと開くしくみです。押す前に、ひと呼吸おいてくださいね。
まとめ
もう一度、結論です。
QRコードは、読み取るまで、どこにつながるか目で見て分かりません。メールやSMSについてきたQRコードは読まずに、いつもの公式のアプリやブックマークから確かめます。お店のQRコードは、上からシールが貼られていないか見てから。読んだあとにパスワードやカード番号、送金の金額を求められたら、そこでやめましょう。「QRコードで返金します」と言われたら、詐欺を疑ってください。
「このQRコードは、どこから来たの?」。この問いかけひとつが、いちばんのお守りです。
次のステップ
QRコードの先に出てくる、にせのログイン画面。見分け方より、入口の決め方が大事なんです。
👉 本物そっくりのログイン画面の見分け方|見た目では分からないから、入口で決める
関連記事
- 「お荷物をお届けに…」のSMSは押さない|宅配や銀行のふりをした詐欺の見分け方
- そのメール、開く前に|あやしいメールの見分け方
- サイバー攻撃から身を守るまとめ|パスワードとスマホの戸じまりで、やぶられても被害を小さく

