AIでサイバー攻撃が強くなっている|わたしの見方と、いまからできる守り
「最近の詐欺のメールって、日本語がすごく自然なのよ。昔みたいに、変な言い回しで気づける、ってことがなくなった気がするの」
そう感じている方、きっと多いですよね。
その感じ、まちがっていません。
でも、ちょっと想像してみてください。
どんなに自然な文のメールが来ても、「ログインは、いつものアプリから」と決めているから、迷わない。家族の名前で「お金を送って」と来ても、電話で本人に聞けばいいと知っている。だまされそうな場面が来ても、落ち着いていられる。
攻撃が強くなっても、守りの「型」を持っていれば、被害は小さくできます。
- AI(エーアイ)で、詐欺やサイバー攻撃がどう変わってきたかが分かる
- 管理人のわたしが、いまをどう見ているかが分かる
- やぶられても被害を小さくする、守りの型が分かる
こわがるより先に、「型」を身につけておきましょう。
✅ 先に結論
AIの進歩で、詐欺のメールは自然な日本語になり、顔や声のにせものも作れるようになりました。文や見た目で見分けるのは、どんどんむずかしくなります。だから、見分けるより「型」で守ります。ログインはいつもの公式のアプリかブックマークから。パスワードはサービスごとに分けて、2段階認証をオンに。お金の話は、電話など別の方法で本人に確かめましょう。
わたしの場合
わたしはGmail(ジーメール)を使っているので、あやしいメールは、かなり防いでもらえています。
家族とは、ふだんから「これはAIで作ったものかどうか」をクイズにして楽しんでいます。でも、2026年に入ってから、だんだん見分けがつかなくなってきました。
公的な資料に出てきた、AIの悪用
まずは、国や公的な機関の資料に、どんなことが書かれているか見てみましょう。
詐欺のメールが、見抜きにくくなっている。
警察庁は、2026年9月の資料で、AIの発達で文章の自然さや、にせものの精度が大きく上がり、前より見抜きにくいフィッシングが増えていると書いています。フィッシング対策協議会の報告にも、AIに文面を作らせたと思われる指示の言葉が、メールの本文に残っていた例が出てきます。
顔や声まで、にせものが作れる。
金融庁の資料(2026年3月)は、生成AIで自然な日本語の文や、声、映像まで作れるようになり、犯罪の手口が巧みになっていると書いています。実際に、警察官のふりをした犯人が、顔を見破られないように、ビデオ通話でAIで作った顔を使って人をだました事件も、警察庁の資料にのっているんです。総理大臣の映像や声を悪用した、投資の詐欺の広告にも、警察庁が注意をよびかけています。
攻撃する人の「すそ野」が広がる。
警察庁は、生成AIで攻撃のハードルが下がり、高い技術を持たない人でも、サイバー攻撃をしやすくなると考えられる、としています。警察庁の資料には、AIで作ったプログラムを組み合わせて、身代金を要求するウイルスを作った19歳が逮捕された例も出ているんです。
IPA(アイピーエー・情報処理推進機構)の「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、組織向けの3位に、「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初めて入りました。
わたしの見方
ここからは、管理人のわたしの見方です。
AIで、いろいろなことが速く、うまくできるようになりました。それは、攻める側にとっても同じです。わたしは、しばらくは、守る側より攻める側のほうが強い状態が続くと思っています。
守る側は、1000回防いでも、1回やぶられれば、被害は大きい。しかも、AIの性能はどんどん上がっていて、攻める力も、すぐに高まっていくと、わたしは思います。
わたしは、いまはまだ、プロローグ(始まり)だと感じています。
でも、こわがらせたくて書いているわけではありません。だからこそ、「やぶられても、被害を小さくする」守りを、いまのうちに身につけておきたいんです。
見分けるより、「型」で守る
AIのおかげで、にせのメールも、にせの画面も、にせの声も、どんどん本物に近づきます。見た目や文で見分ける守りは、いずれ追いつかなくなるかもしれません。
だから、見分けなくても守れる「型」を、決めておきます。
ログインは、いつもの入口から。
メールやSMS(エスエムエス)、QR(キューアール)コードのリンクからは入りません。いつもの公式のアプリか、ブックマークしてあるサイトから入ります。
パスワードは分けて、2段階認証をオンに。
1つがもれても、ほかまで開けられないように、サービスごとにちがうパスワードにします。2段階認証をオンにしておけば、パスワードがもれても、入られにくくなります。できるところでは、パスキーもおすすめです。
お金の話は、別の方法で確かめる。
家族や会社の人、警察官のふりをした人から、お金の話が来たら、いったん切って、自分で知っている電話番号にかけて確かめます。警察官や検察官が、突然ビデオ通話をかけてくることはありません。画面に顔や身分証が映っていても、それだけで信じないでくださいね。
💡 ポイント
警察の中にも、家族で「合い言葉」や約束を決めておくことをすすめているところがあります。電話やメッセージで急なお金の話が来たら、合い言葉を聞いてみる。本人なら、すぐに答えられますよね。
⚠️ 注意
SNS(エスエヌエス)や動画で、有名人や総理大臣が「この投資がおすすめ」と話していても、信じないでください。警察庁も、「総理が投資を推奨」といった動画や広告はにせもの、と注意しています。
まとめ
もう一度、結論です。
AIの進歩で、詐欺のメールは自然な日本語になり、顔や声のにせものも作れるようになりました。文や見た目で見分けるのは、どんどんむずかしくなります。だから、見分けるより「型」で守ります。ログインはいつもの公式のアプリかブックマークから。パスワードはサービスごとに分けて、2段階認証をオンに。お金の話は、電話など別の方法で本人に確かめましょう。
攻める側は、これからも強くなっていくと、わたしは思っています。でも、守りの型は、いまからでも身につけられます。ひとつずつ、いっしょにそなえていきましょうね。
次のステップ
守りの型の、いちばんの土台は2段階認証です。まだの方は、こちらからどうぞ。
👉 2段階認証はオンにしておこう|パスワードがもれても、入られないために
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