パスワードの使い回しはやめよう|1つもれると、ほかのサービスまで開いてしまう理由
銀行のアプリ、ネット通販、動画の配信。気づけば、パスワードを入れる場所がどんどん増えていませんか。
「ぜんぶ覚えるなんて、むり。だから、同じものを使っているの」
そう感じるのは、あなただけではありません。
でも、ここを変えるだけで、スマホの守りはぐっと強くなります。ぜんぶを一度に変えなくて大丈夫。お金に関わるものから順番に、1つずつ分けていけばいいんです。
- どうして使い回しが危ないのかが分かる
- どこから変えればいいか、順番が分かる
- 覚えなくても続けられる方法が分かる
「パスワードを忘れて、また作り直し」から、少しずつ卒業できますよ。
✅ 先に結論
同じパスワードを使い回すと、どこか1つからもれたとき、ほかのサービスまで開けられてしまいます。まずは銀行などお金に関わるものから、サービスごとに別のパスワードにして、大事なものは2段階認証もオンにしましょう。覚えきれない分は、スマホのパスワード管理の機能や、しまっておけるノートに任せれば大丈夫です。
わたしも、限界を感じていました
じつは、わたしも同じでした。
同じパスワードをあちこちで使い回したり、少し変えたものをメモに残したり。でも、そのメモの書き方まで忘れてしまって、結局「パスワードを再設定する」ことばかりでした。
お金に関わるものだけは、強いパスワードを作って、頭で覚えていました。けれど、銀行のアプリ、ネット通販、動画の配信と、使うサービスはどんどん増えていきます。頭で覚えるやり方には、だんだん限界を感じていました。
そのせいで、証券会社の口座のように、新しいことを始めるのもおっくうになっていたんです。
いまは、Google(グーグル)やApple(アップル)に入っているパスワード管理の機能と、有料のパスワード管理アプリ「1Password(ワンパスワード)」を使っています。頭で覚えるのをやめて、しまっておく形に変えたんです。
パスワードの悩みは、守りの話だけではありません。「新しいことを気軽に始められるか」にも、つながっているんですよね。
どうして、使い回しは危ないの?
たとえるなら、家の玄関も、車も、金庫も、ぜんぶ同じカギで開くようなものです。
どれか1つのカギを落としたら、ほかもまとめて開けられてしまいますよね。

パスワードも同じなんです。ネットのサービスから、ID(アイディー)とパスワードの組み合わせがもれてしまう事件は、ときどき起きています。
悪い人は、もれた組み合わせを手に入れると、ほかのサービスにも同じ組み合わせで入れないか、次々に試します。 総務省も、こうした手口が知られていると注意をよびかけています。
あなたが気をつけていても、使っているサービスの側からもれることがある。 だから、サービスごとにパスワードを分けておくことが大切なんですよ。
💡 ポイント
パスワードを分けておけば、どこか1つからもれても、被害はそのサービスだけですみます。ほかのサービスは守られたままなんです。
わたしは、こう感じています。
AI(エーアイ)の進歩で、攻撃する側の力は、守る側よりも早く強くなっている。1000回守れても、1回やぶられれば、被害は大きい。 そして、いまはまだ、その始まりにすぎない――。
だからこそ、やぶられても、被害を1つで止めておくことが大切です。パスワードを分けるのは、そのためのいちばん手軽な守りなんですよ。
どこから変える? お金に関わるものから順番に
ぜんぶを一度に変えようとすると、それだけで疲れてしまいます。大事なものから、1つずつで大丈夫ですよ。
✅ いちばん先に……
銀行・証券会社・クレジットカードのアプリやサイト
✅ その次に……
メール(ほかのサービスのパスワードの再設定に使われるため)
✅ そのあとで……
ネット通販・スマホ決済のアプリ(カードや口座がつながっているもの)
✅ 時間があるときに……
動画の配信や、ゲームなど
メールが2番目に入っているのは、ほかのサービスで「パスワードを忘れた」を押すと、メールに再設定の知らせが届くからです。メールを開けられると、そこからほかのサービスまで入られてしまうことがあるんです。
そして、銀行やメールなど大事なものは、「2段階認証」をオンにしておきましょう。 パスワードのほかに、スマホに届く番号なども使って本人か確かめるしくみです。パスワードがもれても、それだけでは入られにくくなります。
強いパスワードは、長くて、ほかと関係ないもの
新しく作るときは、次のことを気をつけると安心です。
- 10文字以上の長さにして、数字や記号もまぜる(使える記号は、サイトによってちがいます)
- 名前や誕生日、「1234」のような推測されやすいものは使わない
- ほかのサービスと同じにしない
覚えなければいけないものは、関係のない言葉をいくつかつなげて、あいだに数字をはさむと、覚えやすくて推測されにくいパスワードになります。総務省も、この作り方を紹介しているんですよ。
いまのスマホには、強いパスワードを自動で作ってくれる機能もあります。新しく登録するときに、パスワードを自動で作る案内が出たら、それに任せるのも手です。
💡 ポイント
パスワードは、定期的に変えなくても大丈夫です。総務省も、もれた事実がないなら変える必要はないとしています。変えるのは、「もれたかも」と知らせがあったときですよ。
覚えきれない分は、覚えなくていい
サービスごとに別のパスワードにすると、とても全部は覚えられませんよね。
そこで、覚えるのではなく、しまっておくと考えてみてください。
✅ スマホのパスワード管理の機能に任せる
iPhone(アイフォーン)やAndroid(アンドロイド)には、パスワードをしまっておいて、ログインのときに自動で入れてくれる機能があります。
✅ 紙のノートに書いて、しまっておく
書いたノートは、鍵のかかる引き出しなど、人目につかない場所に。
どちらの方法でも、サービスごとに別のパスワードにできれば、それだけで大きな一歩です。
パスワード管理アプリが何をしてくれるのか、どう選べばいいのかは、こちらでくわしくご案内しています。
👉 パスワード管理アプリで、覚えるのをやめよう|スマホに入っている無料の機能から始められます
⚠️ 注意
パスワードを書いた紙を、スマホのケースや冷蔵庫など、人の目にふれる場所に貼るのはやめましょう。パスワードをメールやLINE(ライン)で送るのも、さけてくださいね。
まとめ
もう一度、結論です。
同じパスワードを使い回すと、どこか1つからもれたとき、ほかのサービスまで開けられてしまいます。まずは銀行などお金に関わるものから、サービスごとに別のパスワードにして、大事なものは2段階認証もオンにしましょう。覚えきれない分は、スマホのパスワード管理の機能や、しまっておけるノートに任せれば大丈夫です。
✅ 変える順番は……
お金に関わるもの → メール → ネット通販・スマホ決済 → そのほか
✅ 大事なものは……
2段階認証もオンに
✅ 作るときは……
10文字以上・数字や記号もまぜる(サイトによる)・ほかと同じにしない
✅ 覚えきれないときは……
スマホのパスワード管理の機能か、しまっておけるノートに
パスワードの悩みが軽くなると、新しいサービスを始めるのも、ぐっと気楽になりますよ。
次のステップ
パスワードとあわせて、乗っ取りを防ぐ設定もしておくと、さらに安心です。まずは、毎日使うLINEから。
👉 LINEの乗っ取りを防ぐ設定|「お金を送って」は詐欺です
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