モバイルバッテリーの選び方|出かけ先で電池が切れても安心です
病院の待合室で、名前を呼ばれるのを待っているあいだ。ふとスマホを見たら、電池のマークが赤くなっていた。
帰りに家族へ「いま終わったよ」と連絡したいのに、もつかしら……。そんなふうに、そわそわしたこと、ありませんか?
そんなときの心強い味方が、モバイルバッテリーなんです。かばんに入る小さな電池で、外にいてもスマホを充電できるんですよ。
- お店でたくさん並んでいても、見るのは3つだけ
- 使い方は、ケーブルでつなぐだけ
- 気をつけたいのは、熱いところに置かないこと
電池の残りを気にせずに、出かけた先でも家族と安心して連絡が取れるようになりますよ。 選び方から、一緒に見ていきましょうね。
✅ 先に結論
モバイルバッテリーは、「容量」「差し口の形」「PSEマーク」の3つを見て選べば大丈夫です。はじめての1台なら、スマホを2回ほど充電できる10,000mAhくらいが目安。車の中など熱くなる場所に置かないこと、ふくらんだら使うのをやめることだけは覚えておいてくださいね。
そもそも、わたしに必要?

モバイルバッテリーは、みんなが必ず持つものではないんです。
| こんな方は | モバイルバッテリーは |
|---|---|
| 朝に満タンにすれば、夜まで電池がもつ | なくても大丈夫 |
| 通院や旅行で、1日じゅう外にいる日がある | あると安心 |
| 地図や写真をよく使う日がある | あると安心 |
| スマホを買って何年もたち、電池の減りが早い | あると安心(電池が急に減るときも見てみてくださいね) |
「あると安心」に1つでも当てはまったら、1台持っておくと気持ちがぐっと楽になりますよ。
停電にそなえるなら、もっと大きな「ポータブル電源」という道具もあります。こちらは別の記事でご案内しますね。
選ぶときに見るのは、3つだけ
お店やネットで見ると、たくさん並んでいて迷ってしまいますよね。でも、見るところは3つだけなんです。
① 容量(どれくらい充電できるか)
箱や本体に「mAh(ミリアンペアアワー)」という数字が書いてあります。これが、バッテリーにためられる電気の量なんです。数字が大きいほど、たくさん充電できます。
ただ、書いてある数字がそのまま全部スマホに入るわけではないんですよ。充電するあいだに少し減るので、数字の6割くらいが目安です。
| 容量 | スマホを充電できる回数(目安) | 重さ・大きさ |
|---|---|---|
| 5,000mAh | 約1回 | 軽い。ポケットにも入る |
| 10,000mAh | 約2回 | ほどよい。はじめての1台におすすめ |
| 20,000mAh | 約4回 | 重い。旅行や停電のそなえ向き |
回数は、スマホの機種によって変わります。電池の大きいAndroid(アンドロイド)だと、表より少なめになることもあるんですよ。ざっくり「1日の外出なら10,000mAhで足りる」と覚えておけば大丈夫ですよ。
② 差し口の形(ケーブルが合うか)
スマホの差し込み口には、いくつか形があるんです。
📱 お使いのスマホによってちがいます
いまのAndroid(アンドロイド)と、iPhone 15 以降のiPhoneは、USB-C(ユーエスビー・シー)という形です。iPhone 14 までのiPhoneと、iPhone SEは、Lightning(ライトニング)という形なんです。
いま使っている充電ケーブルの、スマホに差す側の形を見ておくと安心ですよ。
迷ったら、ケーブルが本体についているものを選ぶと楽なんです。ケーブルを忘れて使えない、ということがなくなりますよ。そのときは、ついているケーブルの形が、お使いのスマホと同じか確かめてくださいね。
③ PSEマーク(安全の印)
本体に「PSE」と書かれた印がついているか見てください。
モバイルバッテリーは、2019年2月から、国の安全の決まり(電気用品安全法)に合ったものしか売ってはいけないことになりました。PSEマークは、その決まりに合っているという印なんです。
⚠️ 注意
フリマアプリやとても安いお店では、PSEマークのないものや、古いものが出ていることがあります。家電量販店や、メーカーのお店で買うと安心ですよ。
使い方は、つなぐだけです
使い方は、とてもかんたんなんです。
- モバイルバッテリーとスマホを、ケーブルでつなぎます
- 機種によっては、バッテリーのボタンを1回押します
- スマホの画面に、充電のマークが出たらOKです
使い終わったら、家でモバイルバッテリー自体を充電しておきましょう。出かける前の日に満タンにしておくのが、いちばん安心ですよ。
💡 ポイント
本体のランプが、残っている電気の量を教えてくれるものが多いんです。ランプが1つしかつかなくなったら、そろそろ充電のしどきですよ。
気をつけたいこと

モバイルバッテリーの中には、スマホと同じ「リチウムイオン電池」が入っています。便利な反面、扱いを間違えると熱くなったり、火が出たりすることがあるんです。こわがらなくて大丈夫ですが、次のことだけは覚えておいてくださいね。
熱くなる場所に置かない
夏の車の中は、とても熱くなります。車の中に置きっぱなしにしないでくださいね。日の当たる窓ぎわや、布団の中で充電するのも避けましょう。
製品評価技術基盤機構(NITE)によると、電池の事故がいちばん多いのは8月なんです。暑い季節は、とくに気をつけてくださいね。
落としたり、ふくらんだりしたら使わない
- 本体がふくらんできた
- 使っていないのに熱い、においがする
- 強く落として、へこんだ
こんなときは、使うのをやめてください。ふくらんだものを押したり、つぶしたりするのも危ないんです。
捨てるときは、ふつうのごみに出さない
モバイルバッテリーは、燃えるごみ・燃えないごみに出してはいけないものなんです。ごみ収集車の中でつぶれて、火が出る事故が起きています。
捨て方は、お住まいの市区町村で決まっています。市区町村のホームページで「モバイルバッテリー」や「リチウムイオン電池」と調べるか、役所に電話で聞いてみましょう。家電量販店の回収箱で受け付けていることもありますよ。ふくらんだものは受け付けてもらえないことがあるので、そのときも役所に相談してくださいね。
飛行機に持って乗るとき
旅行で飛行機に乗るときは、ルールがあるんです。2026年4月24日から、国の決まりが新しくなりました。
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| 預けるのは | だめ。手荷物で持って乗ります |
| 持って乗れる数 | 2個まで(160Wh以下のもの) |
| 機内での充電 | モバイルバッテリーでスマホを充電しない/モバイルバッテリーを充電しない |
| しまい方 | 差し口にテープを貼るか、1つずつ袋に入れる。上の棚には入れず、目の届くところに置く |
ふつうの大きさ(10,000mAhくらい)なら、持って乗ること自体はできますよ。機内では使わずに、着いてから使いましょうね。航空会社によっては、もっと厳しい決まりがあることもあるので、乗る前に航空会社の案内も見てみてください。
まとめ
もう一度、結論です。
モバイルバッテリーは、「容量」「差し口の形」「PSEマーク」の3つを見て選べば大丈夫です。はじめての1台なら、スマホを2回ほど充電できる10,000mAhくらいが目安。車の中など熱くなる場所に置かないこと、ふくらんだら使うのをやめることだけは覚えておいてくださいね。
- 見るのは容量・差し口の形・PSEマークの3つだけ
- はじめての1台は 10,000mAh くらいが目安
- 迷ったら、ケーブルが本体についているものが楽
- 車の中に置きっぱなしにしない。ふくらんだら使わない
- 捨てるときは、市区町村の決まりどおりに
- 飛行機では預けない・機内で使わない
かばんにモバイルバッテリーが1つあるだけで、電池の残りを気にする時間がなくなるんです。待合室でも、旅行先でも、「いま着いたよ」「ありがとう」を、家族へ気がねなく送れるようになりますよ。
次のステップ
スマホの電池そのものが、前より早く減るようになったと感じたら。まず見てほしい1か所をご案内しています。
👉 スマホの電池が急に減るようになったら|まず見る1か所と寿命の見分け方

