1Password(ワンパスワード)の使い方|スマホもパソコンも、覚えるパスワードは1つだけ
「スマホでもパソコンでもパスワードを聞かれて、そのたびにメモを探すのが、もう大変で」
その気持ち、よくわかります。わたしも、そうでしたから。
でも、ちょっと想像してみてください。
朝はパソコンで、ネット通販の注文。夜はスマホで、銀行のアプリ。どちらも、ログインの画面を開くと、パスワードが自動で入る。覚えておくのは、金庫を開けるパスワード1つだけ。
わたしが自分のパスワードをまとめている「1Password(ワンパスワード)」の使い方を、つまずいたところもふくめて、そのままお伝えしますね。
- 1Passwordで、何ができるのかが分かる
- 始める前に、なくしてはいけないものが分かる
- わたしがつまずいた「支払い」と「削除」で、迷わずにすむ
英語のアプリでも、つまずく所が先に分かっていれば、ぐっと楽になりますよ。
✅ 先に結論
1Passwordは、スマホとパソコンのパスワードを1つの金庫にまとめる、有料のアプリです。14日間は無料でためせます。始めるときは、金庫を開けるパスワードと「Emergency Kit(エマージェンシー キット)」という控えを、なくさないようにしまっておきましょう。取っておきたいものは「削除」ではなく「アーカイブ」にします。
わたしは、つまずきながら覚えました
1Passwordについて、わたしが最初に教わったのは「有料だけど、使えるアプリ」ということだけでした。使い方は、自分の力で少しずつ覚えていったんです。
英語圏で作られたアプリなので、はじめは、とにかくむずかしく感じました。
まず、支払いでつまずきました。JCB(ジェーシービー)のカードを入れたら、通らなかったんです。ほかのカードにしたら、すんなり通りました。 JCBが使えなかったと知ったのは、あとになってからです。
それから、「削除」と「アーカイブ」のちがいが分かりませんでした。削除しても、どこかに取っておいてもらえると思って、削除を押していたんです。
それでも、いまはスマホとパソコンの両方で使っていて、覚えるパスワードは1つだけになりました。
1Passwordって、どんなアプリ?
パスワードをしまっておいて、ログインのときに自動で入れてくれる「金庫」のアプリです。金庫のアプリそのものについては、こちらでご紹介しています。
👉 パスワード管理アプリで、覚えるのをやめよう|スマホに入っている無料の機能から始められます

スマホに最初から入っている無料の機能とくらべると、1Passwordには、こんなよいところがあります。
まず、iPhone(アイフォーン)とAndroid(アンドロイド)、パソコンをまたいで使えること。どれにも専用のアプリがあって、同じ金庫が使えるんです。
パスワードのほかに、秘密の合い言葉やメモ、サイトのURL(アドレス)なども、いっしょにしまっておけます。
「Watchtower(ウォッチタワー)」という機能は、もれたパスワードや弱いパスワード、使い回しているパスワードを教えてくれます。パスワードの代わりに顔や指でログインできる「パスキー」も、保存できますよ。
料金と、無料でためす期間
1Passwordには、1人で使うプランと、家族で使うプラン(Families(ファミリーズ)) があります。会社で使うためのプランもありますよ。
💡 ポイント
14日間は無料でためせます。公式のサイトから始める場合、ためすときはカードの登録はいらず、いつでもやめられる、と案内されています(2026年10月時点)。
料金は、公式の料金のページで確かめてくださいね。2026年10月時点では、ドルでの案内になっています。月ごとに払うか、1年まとめて払うかで、1か月あたりの値段がちがうこともあります。
⚠️ 注意
わたしが始めたときは、JCBのカードが使えませんでした。いまどのカードが使えるかは、変わることがあります。払うときに通らなかったら、ほかのカードをためしてみてください。始める前に、公式の案内で確かめておくと安心です。
始めるときに、なくしてはいけない2つ
1Passwordの金庫を開けるには、2つのものがいります。
ひとつは、金庫を開けるパスワード(アカウントのパスワード)。あなたが自分で決める、たった1つのパスワードです。
もうひとつが、Secret Key(シークレット キー)。1Passwordが作ってくれる長い英数字で、新しいスマホやパソコンで、はじめて金庫を開けるときにいります。
金庫を開けるパスワードを忘れても、1Passwordの会社では元に戻せません。 会社は、あなたの金庫の中を見られないしくみになっているからです。家族で使うプランなら、家族のまとめ役に助けてもらえます(あとの「家族で使うなら」でご紹介します)。
そこで大事なのが、Emergency Kit(エマージェンシー キット)。直訳すると「緊急用のセット」です。

- Secret Keyや、登録したメールアドレスがのっている、1枚の書類(PDF(ピーディーエフ))
- 新しいスマホで読みとる、QR(キューアール)コードものっている
- 金庫を開けるパスワードを、自分で書きこむ欄がある(書くかどうかは、もしものときに家族が開けられるようにしたいか、よく考えて決めてくださいね)
- 始めるときに保存するよう、案内が出る
- あとからでも、1Passwordのサイトにログインして取り出せる
⚠️ 注意
Emergency Kitは、金庫の合いカギのようなものです。公式の案内では、紙に印刷して、大切なものといっしょに安全な場所にしまっておくことがすすめられています。持ち歩いたり、写真やメールで人に送ったりするのは、やめておいてくださいね。
わたしも、いまは覚えるパスワードは1つだけです。でも、いずれ、その1つも覚えられないときが来るのでしょうね。カギの控えを、どこにどうしまっておくかは、自分でよく考えて決めておきたいところです。
ふだんは、顔や指で開ける
毎回、金庫のパスワードを入れるのは大変ですよね。
1Passwordは、顔(Face ID(フェイス アイディー))や指紋で開けられます。iPhoneなら、1Passwordのアプリの左上にあるカギのマークのアイコンを押して、「設定」→「セキュリティ」から選べます。
ときどき、パスワードを入れ直す
わたしは、ふだんは顔や指で開けて、決まった期間ごとに、金庫のパスワードを入れ直すようにしています。最初の設定は、14日ごとだったと思います。
ときどき入れ直すので、たった1つのパスワードを忘れにくくなるんです。期間は、アプリの設定で変えられますよ。
自動で入れてくれるように設定する
ログインの画面で1Passwordが自動で入れてくれるように、スマホの設定をしておきます。
✅ iPhoneなら……
「設定」→「一般」→「自動入力とパスワード」を開きます。いちばん上の「パスワードとパスキーを自動入力」がオンになっているのを確かめてから、「1Password」をオンにします
✅ Androidなら……
1Passwordのアプリを開いて、右上の自分のアイコン→「設定」→「自動入力」へ。案内にしたがって、スマホの設定で1Passwordを選びます
📱 お使いのスマホによってちがいます
Androidは、機種によって画面の名前や場所がちがいます。見つからないときは、スマホの設定の画面の検索の欄に「自動入力」と入れて探してみてくださいね。Chrome(クローム)で自動で入らないときは、Chromeの設定の中の「自動入力サービス」も確かめてみてください。
自動で入らない画面では、1Passwordの中で、そのサイトのパスワードの欄をタップすると、コピーされた状態になります(金庫を開けるパスワードとは別のものです)。あとは、入れたいところに貼り付けるだけです。
👉 コピーと貼り付けのしかた|住所も電話番号も、打ち直さずに写せます
「削除」と「アーカイブ」は、ここがちがう
わたしがつまずいたところです。

アーカイブは、しまっておくこと。金庫の奥にしまう感じです。検索や自動入力の候補には出てこなくなりますが、期限なしで残っていて、いつでも元に戻せます。
削除は、捨てること。「最近削除した項目」に移って、30日のあいだは、そこから元に戻せます。でも、30日たつと、もう戻せなくなるんです。
💡 ポイント
もう使っていないけれど、念のため取っておきたいものは「アーカイブ」。やめたサービスのログインなど、もう使わないものは「削除」。迷ったら、まずはアーカイブにしておくと安心です。
家族で使うなら
家族で使うプラン(Families)は、5人までいっしょに使えます。
- 家族で使う金庫を作って、パスワードを共有できる
- 家族の誰かが金庫のパスワードを忘れたとき、家族のまとめ役(オーガナイザー)が、元に戻すのを手伝える
わたしのように、自分のものは1Passwordにまとめて、家族にはスマホに入っている無料の機能を使ってもらう、という分け方もあります。全員が同じものを使わなくてもいいんですよ。
👉 スマホに入っている無料のパスワード管理の使い方|iPhoneもAndroidも、保存して自動で入れるだけ
日本語で使える?
アプリは、ふだんはスマホやパソコンの言葉の設定に合わせて表示されます。英語で出てしまうときは、アプリの「設定」→「詳細設定」→「言語」で、日本語を選べます。
ただ、日本語になっていても、言葉の言い回しが分かりにくいところは残ります。わたしも、そこでつまずきました。分からない言葉が出てきたら、押す前に、調べるか、人に聞くのがおすすめです。
💡 ポイント
この記事でご紹介した画面やボタンの名前は、iPhoneとAndroidでちがうことがあります。同じAndroidでも、メーカーや機種によって、名前や場所が少しずつちがうんです。それに、スマホやアプリは時期によって新しくなる(アップデートする)ので、画面の見た目が変わることもあります。見つからないときは、設定の画面の検索の欄に言葉を入れて探してみてくださいね。家族に聞いたり、AI(話しかけると答えてくれるアプリ)に「iPhoneで〇〇の設定はどこ?」と聞いてみたりするのも手ですよ。ただ、AIの答えも、ときどき古かったりまちがっていたりするので、自分の画面と見くらべながら進めると安心です。
まとめ
もう一度、結論です。
1Passwordは、スマホとパソコンのパスワードを1つの金庫にまとめる、有料のアプリです。14日間は無料でためせます。始めるときは、金庫を開けるパスワードと「Emergency Kit(エマージェンシー キット)」という控えを、なくさないようにしまっておきましょう。取っておきたいものは「削除」ではなく「アーカイブ」にします。
まずは、14日間の無料の期間で、使い心地をためしてみる。払うときに通らなかったら、ほかのカードで。金庫のパスワードとEmergency Kitは、なくさないように。ふだんは顔や指で開けて、ときどきパスワードを入れ直す。取っておきたいものは、「削除」ではなく「アーカイブ」へ。
覚えるパスワードが1つになると、新しいサービスも、気軽に始められるようになりますよ。
次のステップ
金庫を開けるパスワードは、使い回していませんか。強いパスワードの考え方は、こちらでどうぞ。
👉 パスワードの使い回しはやめよう|1つもれると、ほかのサービスまで開いてしまう理由
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