ハザードマップをスマホで見る|わが家の危ないところと避難所を確かめる
夕方のニュースで、アナウンサーが「川の近くでは浸水のおそれがあります」と言っている。
窓の外は、ずっと強い雨。うちは川から少し離れているけれど、本当に大丈夫なのかしら。そう思っても、確かめる方法が分からないと、ただ心配が大きくなるばかりですよね。
そんなときに役立つのが、ハザードマップなんです。住んでいる場所に、水が来るのか、どのくらいの深さなのか。スマホで、家のまわりの様子を地図で見ることができますよ。
- 国のサイトで、住所を入れるだけで見られます
- 色の濃さで、水の深さの目安が分かります
- 近くの避難場所・避難所も、あわせて確かめられます
「うちは大丈夫かな」と、ただ不安になる夜が減って、「うちはここへ逃げる」と落ち着いて動けるようになりますよ。 晴れている、いまのうちに一緒に見ておきましょうね。
✅ 先に結論
スマホで「ハザードマップポータルサイト」を開き、「住所から探す」に家の住所を入れると、洪水や土砂災害などの危ないところが色で分かります。お住まいの町が作った地図は「わがまちハザードマップ」から見られます。近くの避難場所と避難所も確かめて、地図アプリに保存し、家族と「どこへ逃げるか」を話しておきましょう。
ハザードマップって、どんな地図?

ハザードマップは、大雨や地震のときに「どこが、どのくらい危ないか」を色で塗った地図なんです。「ハザード」は、英語で「危険」という意味ですよ。
色で塗られているのは、たとえばこんな災害です。
- 洪水(川の水があふれる)
- 土砂災害(がけくずれや土石流)
- 高潮(台風で海の水が高くなる)
- 津波
昔は、町から配られる紙の地図で見るのがふつうでした。いまはスマホでも、同じような地図を見られるんです。紙の地図をなくしてしまった方も、引っ越してきたばかりの方も、すぐに確かめられますね。
国のサイトで、家のまわりを見てみる
いちばんかんたんなのは、国土交通省と国土地理院が作っている「ハザードマップポータルサイト」です。アプリを入れなくても、インターネットを見るアプリ(iPhone(アイフォーン)なら「Safari(サファリ)」、Android(アンドロイド)なら「Chrome(クローム)」など)で開けますよ。お金もかかりません。
住所を入れて見る手順
- インターネットのアプリで、上のサイトを開きます
- 「住所から探す」のところに、家の住所を入れて、となりの検索のボタンを押します
- 候補がいくつか出たときは、家の住所を押します
- 地図が開いて、家のまわりの危ないところが、色で表示されます
このサイトの中の「重ねるハザードマップ」という地図が開くんです。洪水や土砂災害などの情報を、ふつうの地図の上に重ねて見せてくれるので、この名前がついているんですよ。
外にいるときは「現在地から探す」を押すと、いまいる場所のまわりを見られます。そのとき「位置情報を使ってもいいですか」と聞かれたら、「許可」を押してくださいね。
📱 お使いのスマホによってちがいます
いまのサイトの入り口には「住所から探す」「現在地から探す」「地図から探す」「災害の種類から選ぶ」という4つの探し方が並んでいます(2026年10月時点)。「災害の種類から選ぶ」では、洪水・内水(町の中で水があふれること)、土砂災害、高潮、津波から選べます。サイトの見た目は、作り直されて変わることがあります。
地図を動かすコツ
地図は、指1本でなぞると動きます。2本の指を広げると大きく、すぼめると小さくなりますよ。
まずは家のまわりを大きくして、色がついているか見てみましょう。次に少し小さくして、近くの川や山との位置を見てみると、「水はあちらから来るんだな」と分かりやすくなります。
💡 ポイント
住所で探した場所は、少しずれることがあります。家の1点だけでなく、まわりの道や、よく行くスーパー、病院のあたりも見ておくと安心ですよ。
町が作った地図も見ておく
国のサイトの地図とは別に、お住まいの市区町村も、自分の町のハザードマップを作っています。町の地図には、避難場所の名前や、町ならではの注意が書いてあることが多いんです。
見方は、ハザードマップポータルサイトの入り口を下へ進むと、「地域のハザードマップを閲覧する」「わがまちハザードマップ」と書かれたところがあります。そこで、順番に選んでいきますよ。
- 都道府県を選びます
- 市区町村を選びます
- 見たい地図の種類(洪水、土砂災害など)を選びます
- 「この内容で閲覧」を押すと、町の地図の場所が出てきます
町の地図は、紙の地図をそのまま写したもの(PDF(ピーディーエフ)という形)のこともあります。文字が小さいときは、2本の指で広げて読んでくださいね。
📱 お使いのスマホによってちがいます
ハザードマップポータルサイトの「よくある質問」には、iPhoneのSafariで「わがまちハザードマップ」を見ると、ハザードマップの画面に進まないことがある、と書かれています。うまく進まないときは、Chromeなどほかのインターネットのアプリで開くか、お住まいの市区町村のホームページで「ハザードマップ」を探してみてください。
色の読み方|水の深さの目安

洪水の地図では、水がどのくらいの深さまで来るか(浸水の深さ)を、色の濃さで分けているんです。多くの地図では、色が濃くなるほど深いという見せ方になっています。
国土交通省の作り方の手引きでは、深さの区切りを、人や家への影響から決めています。おおまかな目安はこうです。
| 深さ | おおまかな目安 |
|---|---|
| 0.5m未満 | 床下までの水。それでも外を歩くのは危ないことがあります |
| 0.5m〜3m | 大人でも歩いて逃げるのがむずかしい深さ。1階の床の上まで水が来ます |
| 3m〜5m | 2階の床の上まで水が来るおそれがあります |
| 5m以上 | 2階まで水につかるおそれがあります |
色そのものは、地図によって少しちがうことがあります。画面のすみにある「凡例(はんれい)」という色の説明を、かならず見てくださいね。
⚠️ 注意
色がついていないから「絶対に安全」というわけではありません。地図は、ある大きさの雨を決めて計算したものなんです。それより強い雨や、近くの小さな水路があふれることもあります。色がなくても、避難の知らせが出たら、町の案内にしたがってくださいね。
「避難場所」と「避難所」は、ちがうんです
ハザードマップを見ていると、「避難場所」と「避難所」という、よく似た言葉が出てきます。じつは、役わりがちがうんですよ。
指定緊急避難場所は、危険がせまったときに、命を守るために急いで逃げる場所です。大きな公園や高台の広場、津波のときの避難ビルなどが選ばれています。洪水用、津波用、地震用というように、災害の種類ごとに決められているのが大事なところなんです。
指定避難所は、家に戻れなくなったときに、しばらく過ごすための建物です。学校の体育館や公民館などが多いですね。
1つの建物が、両方をかねていることもあります。ただ、「近くの学校だから大丈夫」と思いこまず、その災害のときに使える場所かどうかを、町の地図で確かめておきましょう。たとえば、川の近くの低い場所にある建物は、洪水のときには使えないことがあるんです。
📱 お使いのスマホによってちがいます
重ねるハザードマップでは、2026年7月から、指定避難所も地図に表示できるようになりました。お知らせでは「すべての情報から選択」から表示できると案内されています。画面の場所は、作り直しで変わることがあります。
地図アプリに保存しておく
逃げる先が決まったら、いつも使っている地図アプリに保存しておくと安心ですよ。いざというとき、ひと押しで道順を出せますからね。
家や病院を覚えさせるのと、同じやり方で保存できます。
避難所の知らせを受け取りたい方は、お住まいの町の防災アプリを入れておくのもいい方法です。
👉 お住まいの町の防災アプリを入れておこう|避難所の知らせがスマホに届きます
いまのうちに、家族と話しておくこと

地図を見たら、それで終わりにしないでくださいね。いちばん大事なのは、家族と話しておくことなんです。
- 大雨のときはどこへ逃げる?(近くの避難場所の名前)
- 地震のときは?(災害によって行き先がちがうことも)
- いつ逃げる?(暗くなる前、雨が強くなる前に)
- 足が心配なとき、誰に声をかける?
- 家族とはぐれたら、どこで待ち合わせる?
お子さんやお孫さんに、スマホの画面を見せながら話すと、話が早いですよ。「おばあちゃんの家は、ここが黄色いんだね」と、離れて住む家族にも様子が伝わります。
家が深い色の場所にあったとしても、こわがりすぎなくて大丈夫です。「家が流されるおそれのある場所に入っていない」「水の深さより高い階に部屋がある」「水が引くまで過ごせる水や食べ物がある」の3つがそろえば、家の上の階で身を守るという考え方もあります。ただし、がけくずれのおそれがある場所では、家の外の安全な場所へ逃げるのが基本です。どちらにしても、早めに動くことがいちばん大事なんですよ。
💡 ポイント
この記事でご紹介した画面やボタンの名前は、iPhone(アイフォーン)とAndroid(アンドロイド)でちがうことがあります。同じAndroidでも、メーカーや機種によって、名前や場所が少しずつちがうんです。それに、スマホやアプリはアップデートで画面が変わることもあります。見つからないときは、似た名前のところを探してみてくださいね。
よくある心配
雨がふっている最中に見ても、間に合う?
見ることはできます。でも、雨が強くなってからだと、あわててしまいますよね。それに、たくさんの人が同じサイトを見ると、つながりにくくなることもあるんです。晴れている日のうちに、一度見ておきましょう。
紙の地図もあったほうがいい?
あると心強いです。停電でスマホの電池が切れても、紙なら見られますからね。町の役所でもらえることが多いので、冷蔵庫の横など、すぐ見える場所に貼っておくのもいいでしょう。
色が塗られていたら、引っ越したほうがいい?
そこまで急いで考えなくて大丈夫ですよ。大事なのは、どこへ、いつ逃げるかを決めておくことなんです。それが決まっていれば、いざというときに体が動いてくれます。
まとめ
もう一度、結論です。
スマホで「ハザードマップポータルサイト」を開き、「住所から探す」に家の住所を入れると、洪水や土砂災害などの危ないところが色で分かります。お住まいの町が作った地図は「わがまちハザードマップ」から見られます。近くの避難場所と避難所も確かめて、地図アプリに保存し、家族と「どこへ逃げるか」を話しておきましょう。
- 国のサイトで、住所を入れるだけで見られる
- 色は濃いほど水が深いことが多い。凡例でかならず確かめる
- 色がなくても、絶対に安全とはかぎらない
- 避難場所は急いで逃げる場所、避難所はしばらく過ごす建物
- 逃げる先は地図アプリに保存して、家族と話しておく
ニュースで「浸水のおそれ」と聞いても、わが家の様子を知っていれば、あわてずにすみます。晴れた日の5分で、いざというときのあなたと家族を守る準備ができますよ。
次のステップ
避難するときや、急に体調をくずしたとき、まわりの人や救急隊があなたの持病や家族の連絡先を知れるように、スマホに書いておく方法があります。
👉 ロックを開けなくても見られる「緊急の連絡先と持病」|メディカルIDの設定
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